まだ学生という年齢の人が葬儀に参列する場合は、学校の制服を着るのが正装になりますので、準備は比較的簡単です。一方、まだ社会人になっていないけれど、成人した大学生ということであれば喪服を用意するのが、葬儀に参列するにあたっての最低限の礼儀であることは間違いありません。時々、若い人たちの中に黒であればいいだろうと普通のスーツを着ている人を見受けますが、ブラックフォーマルと単なる黒いスーツでは見た目がはっきりと違いますし、受け取る印象も異なります。
やはり間に合わせの恰好で来たという印象はぬぐえませんので、もしブラックフォーマルを持っていないのであれば、黒いスーツにして兼用にして使おうという意識は捨て、大人として揃えておく必要がある物と考えて用意するのが正解です。葬儀に参列してみるとわかりますが、大多数の人がきちんとブラックフォーマルを着用していますので、その場にいるといたたまれないような、落ち着かない気持ちを味わうことになるのは必至です。
そうならないためにもきちんとした服装を着用し、女性なら髪はひとまとめにして黒いゴムで結び、身だしなみを整えるのが礼儀です。これは、実際に体験することで、身に染みて勉強できることだといえます。